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VirusTIとSpireのAmplifer Envelopeを比較してみよう
Part.8にして、やっとAmplifer Envelopeの設定に入りました!
今回はVirusTIとSpire のAmpliferの設定は同じなのかを調べてみました。
Attack
Attackを最大値にしたときの実際の時間を比較してみました。
Virus TIのAttack Time 最大時間: 36秒
SpireのAttack Time 最大時間: 43.5秒
よって、VirusTIのSpireに反映させる時は、36/43.5倍になります。
Decay
Decayを最大値にしたときの実際の時間も比較してみました。
Virus TIのDecay Time 最大時間: 54秒
SpireのDecay Time 最大時間: 43.5秒
SpireはAttackもDecayも同じ43.5秒でした。
VirusTIの方が長いため、Spireに反映させることはできないです。
Spireの最大時間がマックスになります。
Slope Time (SLT)
SLTは、Spireだけにある設定値で、
エンベロープがサスティンレベルからスロープレベルに減衰する時間です。
なお、VirusTIは即時変更です。
では、Spireでsltを0にした場合どうなるか確認しました。
SpireのSltを0: スロープレベルへの変更が無効
なんと、sltを0にすると、Slope Levelに変更しなくなりました・・・!
では、sltを3にしたときはどうでしょうか。
SpireのSltを3: スロープレベルへの変更がほぼ即時に変更
よって、VirusTIの値を移行する時は、
sltの値を0より大きい、できる限り小さい値にする必要があります。
(UI上、1という値が設定にしくいので、3あたりで良いと思います)
Slope Level (SLL)
Slope Levelをデフォルト値、最小値、最大値にしたときの動きを比較してみました。
VirusTIのSustain Sloを0:
VirusTIのSustain Sloを63:
VirusTIのSustain Sloを-64:
Spireのsllを500:
Spireのsllを1000:
Spireのsllを0:
比較した結果、VirusTIの-64〜63と、Spireの0〜1000はそのまま反映されていると言えました。
Release
最後は、Releaseを最大値にしたときの比較です。
Virus TIのRelease Time 最大時間: 65秒
SpireのRelease Time 最大時間: 43.5秒
Decay同様、VirusTIの方が長いため、Spireに反映させることはできないです。
まさかの1分越え!
Spireの最大時間がマックスになります。
AMPLIFIERのGoogle スプレッドシート
以上を踏まえて、変換の計算式をまとめます。
AMPLIFIER ENVELOPE
ENV1
Spireのパラメータ | 計算式 |
env1 att | Amplifier Envelope Attack*1000/127*36/43.5 Amplifier Envelope Attackの値を1000段階にして、 36/43.5倍にする ・VirusTIの最大値: 36秒 ・Spireの最大値: 43.5秒 |
env1 dec | Amplifier Envelope Decay*1000/127 Amplifier Envelope Decay の値を1000段階にする(VirusTIの方が時間が長いため、完全には再現不可) ・VirusTIの最大値: 54秒 ・Spireの最大値: 43.5秒 |
env1 sus | Amplifier Envelope Sustain*1000/100 Amplifier Envelope Sustainの値を1000段階にする |
env1 slt | 1〜3 0より大きいできるだけ小さい値(0ではsllが無効になる) |
env1 sll | (Amplifier Envelope Sustain Slo+64)*1000/127 64を足して0〜127の値にしてから、1000段階に変更する |
env1 rel | Amplifier Envelope Release*1000/127 Amplifier Envelope Release の値を1000段階にする(VirusTIの方が時間が長いため、完全には再現不可) ・VirusTIの最大値: 65秒 ・Spireの最大値: 43.5秒 |
次回
フィルターのCutoffとResonanceのかかり具合について確認します。
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